腹部エコー検査とは

超音波診断機

腹部にゼリーを塗って、高い周波数の音波(超音波)をお腹に当てて、腹部の臓器の状態を調べる検査です。
肝臓、胆のう、膵臓、脾臓、腎臓、大血管などの様子を観察することができます。
苦痛も全くなく、レントゲンやCT検査と違い、放射線も浴びないので安全です。
短時間に非常に多くの情報が得られ、健診や人間ドックで広く行われています。
胃カメラや大腸カメラではわからない腹部の臓器の観察に有用で、特に胆石症脂肪肝の診断に威力を発揮します。
検査中は調べる部位によって「大きくお腹で息を吸って、止めて」などの声をかけます。指示に従って呼吸をしていただきます。
専門外の臓器ですが、前立腺の観察も行うこともできます。
検査で得られた画像は画像ファイリングシステムによって保存され、検査後の診察で電子カルテを見ながら説明を聞くことができます。

腹部エコー検査時間と費用

時間は15分~20分程度です。費用は健康保険で3割負担の場合1600円程度、1割負担の場合600円程度です。別途、診察代がかかります。

腹部エコーでわかる病気

肝臓、膵臓、胆のう、脾臓、腎臓など各臓器の腫瘍性の病気(がんなど)、脂肪肝、胆石、胆のうポリープ、肝のう胞、腎結石、腎のう胞、腎結石、前立腺肥大などがわかります。

  • 1)脂肪肝

    脂肪肝
  • 2)胆石

    胆石
  • 3)腸重積

    腸重積(大腸がんによる) (大腸がんによる)
  • 4)膵臓がん

    膵臓がん
  • 5)転移性肝がん

    転移性肝がん

検査前に注意していただくこと

原則的に予約制の検査になりますので、まずは診察後に検査日を決めていただきます。
空腹の状態で行います。前立腺を観察する場合は膀胱に尿をためた状態で行います。
前日の21時以降~当日は絶食していただきます。
水・白湯は検査当日まで飲んでいただいても構いません。